『風立ちぬ』と『かぐや姫の物語』をみてモヤッたら
結論
一次会:風立ちぬ
二次会:かぐや姫の物語
締め:千年女優
で二日酔いがなくなる。
2013年やっていたジブリ映画『風立ちぬ』と『かぐや姫の物語』をご覧なられましたか。
うん、素晴らしい映像でした。映像みるだけでも映画館に行く価値がある映画だと思います。ほんと。
でも、モヤモヤした気になりませんでしたか。
僕はなりました。まぁ1つづついいますと
風立ちぬ
あれ、あれ、あれと思うことが多くて
- あれ、最初みてたのナオコさん(ヒロインの子)じゃないよな。。。
- いや、病気の嫁さん、見舞いいけよ。。。
- 病気の嫁さんの隣でタバコ吸うかね。。。
と、まぁ酷い描写があるんですが、圧倒的な映像でごまかされてしまいます。
見終わった後はポカーンとしてしまいます。
で、ポカーンとしたまま岡田斗司夫さんの感想↓を読んだら納得。
『風立ちぬ』を見た僕らの感動は何かというと罪悪感。自分の中にも同じような自分勝手な二郎がいるから。だから感動するんです。自分勝手な奈緒子もいるんです。
http://blog.freeex.jp/archives/51395088.html
だから良いという話だけど、僕としてはだから酷い。
じゃりン子チエだったら嫁さんの隣でタバコ吸ってたら小鉄が水をぶっかけてくれるし、病気の嫁さんがいたらそばにいてやれってババァにぶん殴られて青たん作って
「すんまへん、間違っとりました。今すぐ行きます!」って電車乗ってますよ。ほんま。
ツッコミ不在で後は見ている人に丸投げという感じで、最後のシーンで監督のカットインが入ってもいんじゃないかしら、と思いました。
みた後、飲み屋で話題になって
「ジローは酷い男ですぜ、ほんま」という話をすると
「私はナオコも酷いと思う。綺麗な思い出作って、自分は死んでいくところで生きてってやり過ぎ」
もうナオコはジローのことがわかってるから、美しくなかったら捨てられる。美しいものが大好きなジローを捉えておくために、美しい思い出を作って美しいものだけの残して死んでいくしかないという。
まさに煉獄。
かぐや姫の物語
映像美しかったですね!
かぐや姫でしたね!
それで良いのです。
罪とかなんとかいうとなぁという。。。
まとめに千年女優
千年女優について詳しくは↓
http://konstone.s-kon.net/modules/ma/index.php?content_id=1
どうしようもない世界と人間の執着
が、メインのテーマですよね、そうだ、きっと!
で、これって前にあったじゃない。あぁそう、『千年女優』だ!
と思って観直してみました。
そしたらモヤらなくなりましたね。
『風立ちぬ』では人間の執着というものを観ている人に丸投げしていましたが、
『かぐや姫の物語』ではどうしようもなくなんとなく消化不良でしたが、
『千年女優』ではそのどちらも受け入れるて先へ旅立つ、ところまでやっていて作品内ですべて綺麗に消化されてました。
今敏監督作品テレビでやって欲しい。